デジャヴ

デジャヴ

 

 タイムスリップの理屈は何となく承服しかねるけれど、あまりの「熱量」の高さに強引に納得させられてしまう作品。ともかく設定から何からぶっ飛んでいるし、ひたすら根性だけで時を越えようとするデンゼル・ワシントンの姿(元の時代に帰ることすら考えていない)には、もう細かい理屈や矛盾なんてどうでもいいやと思わせるパワーと感動がある。「わけのわからんゴーグルを頭につけて、過去の車とカーチェイスする男」なんてのを見ていると、凄いバカだなーと思うんだけれど、半面こんな大嘘を堂々とつききる姿勢に感服してしまう。このバカは、尊敬できるバカ。科学なんて後付けじゃーい!