2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

血みどろの西洋史 狂気の1000年

読み返したりとか絶対しないんだけれど、桐生操的な本をついつい買って読んでしまう性癖がある(一度は行ってみたい所…ローテンブルクの中世犯罪博物館)。中で面白かったのは、昔のフランスの医学では「歯は全ての病の根源である」と考えられていて、歯を全部…

秒速5センチメートル

「ほしのこえ」、「雲の向こう、約束の場所」ではまだ「なあにを言ってやがんだよう!」と斜に構えて見ることも許された感じだったが、新海妄想劇場もこの作品を迎えるに当たってついに一段上の自意識レベルに到達したというか、今作は最早直視することすら…

誘拐犯と人質が立てこもった廃工場で「記憶喪失ガス」(何言ってんだ)が炸裂し、「どっちが犯人がわからなくなっちゃったよ〜!」と右往左往するドタバタコメディ。密室劇かと思ったら外の状況もバンバン説明されるので、あんまり緊張感がない。というか「記…

まれに見るバカ

「毒舌」で鳴らす勢古浩爾の本を初めて読んだけれど、非常にバランス感覚のある人で指摘がいちいち的を得ているので、不快さはなくむしろ痛快。田嶋陽子・佐高信・田中康夫などのろくでもない著名人をメッタメタに罵倒する箇所は読んでいて爆笑する。「毒舌…

靴みがき

友情のすれ違いが生む悲劇。相手のためを思ってしたことが裏目に出たり、ワルとつるむ内にワルに染まったり、人間が「自分」とか「信念」とか思ってるものは、結局他人にどう見られたいかということの上に成り立つもので、そういった意味では「自分」は「他…

スモーキン・エース

マッドマックス三兄弟をはじめ、クセのある面白げなキャラがたくさん出てくるものの、どうも各自特性を活かしきる前に散っていくような印象。ハジけそうでハジけない。殺し屋達が一同に会して「さぁ!ぶっぱなそうぜ!」みたいなシーンがないんだよなぁ。個…

ロッキー・ザ・ファイナル

生きていると、時々自分のやってることなんて何の意味もないんじゃないかと思える時がある。これからやろうと思っていること、やりたいと思うことはある。それなりに幸せかもしれないと思うこともある。しかし、時折どうしようもない息苦しさ、虚しさがこみ…

パッション

キリストさんがひたすらボコられる話。これだけボコられても「汝の敵を愛せ」ってポリシーを貫くんだから、「すげぇな、この人」ってなるのもわかる。全編血みどろの映画だけれど、キリスト教の原点やキリストさんのカリスマ性みたいなものがシンプルに伝わ…

007 カジノロワイヤル

とにかくこの映画は「金玉振り子責め」の一語に尽きるのではないか。悪玉とのポーカー対決が終了しホッと一息といったところでいきなり拉致られ、裸に剥かれて椅子に縛り付けられるボンド。事前に椅子の真ん中はくりぬかれており、そこにぶら下がるボンドの…

あるいは裏切りという名の犬

「ヒート」とか「フェイク」とかと同じようなテイスト。警察組織は基本的に腐敗しており、「いかにもパチーノやデニーロが出てきそうだ!」みたいな。でも主人公とライバルとの因縁があんまり描かれてないからか、全体的に今一つ盛り上がってこない。という…

300(スリーハンドレッド)

特別版(2枚組)" border="1" /> 100万のペルシア軍にたった300人で立ち向かう、レオニダス王と屈強なスパルタ兵の物語。自由と誇りを貫き、死すら栄光として圧倒的に強大な存在に挑みかかり死んでいく彼等の願いはただ一つ、「俺達を忘れるな!」。フランク・…