特攻大作戦 ★★★

特攻大作戦
 リー・マーヴィン演じる少佐が、悪タレぞろいの死刑囚どもをビッシビッシと鍛え上げ、落下傘で敵の真っ只中に突貫してナチの将校を皆殺しにするという、荒唐無稽過ぎて微笑ましい話。後半、ナチの将校と女共をまとめて地下壕に閉じ込め、手榴弾をあられの如く投げ込んで爆殺するシーンが明らかにメーターを振り切っており、自制のきいた武人かと思っていたリー・マーヴィン自ら、「こっちは2人もやられたんだ! ガソリンもってこい!」と叫んでばっしゃばっしゃナチ公にガソリンをぶっかける姿は、最早戦争の狂気にとり憑かれた男という風にしか見えず慄然とする。平然と上官に向かってマシンガンをぶっ放したりするし、バラエティーに富んだ死刑囚達のキャラクターが面白い映画だけど、結局一番狂ってるのは戦争屋のリー・マーヴィン。そりゃ上層部から冷たくもされるわ。