サイレントヒル

サイレントヒル
 二度目。サイレンが響き渡って異界化する時の不安感といい、三角頭が大刀を引きずりながらやってきた時の絶望感といい、美術の完成度の高さといい(病院なんてゲームの舞台そのものだ!)、やはりクリストフ=ガンズのゲームへの愛が素晴らしい。最後は「良心」そのものだった少女が、好奇から地獄を覗いてしまったことで聖性を失い、妄執の世界から帰れなくなったということか。遠回しに「子供にこんな映画見せたらいけません」というメッセージなのかもしれない(婦警の無残っぷりは、あずみの「きく無残」と並び立つ)。でも続編作って欲しいなぁ。「今度はもっと有能な奴を連れてくるからな!」という映画史に残るヘタレ台詞を残した親父が心機一転頑張るんでもいいし、また全然関係ない人達がサイレントヒルに引きずりこまれるのでもいいし、ともかくクリストフ=ガンズがまた僕達をサイレントヒルへ連れて来てくれることを信じてやまない。あー、ゲームやりたくなってきた。4は面倒くさくて一周しかしてないので、またやろうかな。