ハンニバル・ライジング

ハンニバル・ライジング スタンダード・エディション
 「人喰い」ハンニバル・レクターの神性が消え失せた代わりに、感情移入のできるわかりやすいお話になったという感じ。全編に漂う奇天烈な感じとパチモン臭さがいい味出していて個人的に好きだが、まともにハンニバル・レクターの前日譚を期待していた人は「なにB級映画にしてくれとんねん」と思うだろう。仇の頬肉を切り取ったあと、当然のように森のキノコを採取して料理しちゃうところなんか非常に面白いので、一人一人にこの「頬肉料理」のパターンがあるともっと良かったね(最期は生食だけどね)。