ザメッティ

13/ザメッティ
 ひょんなことから地下ギャンブル場への入場切符を手に入れた主人公が、大金を賭けたロシアンルーレットに巻き込まれ、生と死の淵に立たされてざわっ…ざわっ…となるグルジア産のカイジ映画。でも主人公に「ああ…!それにしても金が欲しいっ…!」という切実な感じがないし、肝心のギャンブルにしても何人かが輪になってロシアンルーレットをやるだけという心理的な駆け引きの余地がないあっさりしたもので、全体にゲーム感覚が薄く昂揚する場面がない。サバイバルの緊張感というよりは、人があまりにもあっさりと死んでいく無常感を強く感じる映画で、オチも大変にしょんぼり。ロシアンルーレットってリアリティはあるのかもしれないけど、ゲームとしては全然面白くないなぁ。やはり少しずつ死に近づいていくという、その恐怖を見るのがいいんじゃあないか…!