カオス

カオス<CHAOS> DTSスペシャル・エディション
 まぁごく普通の「意外な犯人モノ」犯罪映画。「カオス理論」というのがキーワードとして出てくるけど、観終わってもこの映画の何にカオス理論が適用されていたのか判然としないのがカオス(多分全然関係ない)。目新しさなし、手に汗握るサスペンスなし、「こいつが犯人かー!」という最後のちょっとしたサプライズのためだけに作ったような映画で、決して面白くはないけれど、かといってそこまで退屈もしないという、一番感想を書きにくい部類の映画。映画を職業にしている人達が、とりあえず生活のために当たり触りないものを作ったという感じで、やはり志の低さは感じる。こんなのカオスじゃなくて、全然まっとうじゃないか! 悪ぶりたい奴ほど、ほんとは小心みたいな哀しさを感じる。