主人公は僕だった ★★★

主人公は僕だった コレクターズ・エディション [DVD]

 突然小説の中の登場人物になってしまった四角四面の男が、自分を殺す結末を書こうとする作家に最初は抵抗するのだが、草稿を読んで「これは傑作!」と納得し、自らの死を受け入れ「死ぬことは重要じゃない、大事なのは死に方だ」という気づきを得るお話。徐々に人生に対して目を開いていく、ウィル・フェレルの朴訥な演技が好ましい。しかし主人公と全知の第三者である作家の関係が結局あまり描かれないし、主人公の行動と作家のタイピングが同時に描かれるところと同時に描かれないところがあったりする不自然さがちょっと気になり、あんまり膝を打つ感じはなかったかも。エンドロールで流れるspoonの「The Book I Write」はいい曲。



spoon - The Book I Write