アポカリプト

アポカリプト
 いやー、最高に面白い。完全にマヤ文明アステカ文明がごちゃまぜになってるけど(マオリとかも?)、メル・ギブソン的には「ムシャクシャしてやった。とにかく原始人が殺し合う映画なら何でもよかった」という心境だろうし、歴史大作というよりはスケールの大きいモンド映画という風情なので、考証なんてどうだっていいよ! 拉致されて生け贄にされそうになった主人公「ジャガーの足」が、故郷に帰るため敵から逃げまくるという話で、前半は主人公サイドを執拗に痛ぶりつづけ、後半は敵の痛ぶりを全て受けきった主人公が、「もう、何も恐くねぇ…(ユラリ)」と覚醒して逆襲に転じる。蜂の巣をぶん投げたり、ヤドクガエルの毒を採取して吹き矢にしたりと、わくわくさんも裸足で逃げ出す創意工夫殺しが最高(その後、ピラミッドから投げ落とされるわくわくさんの首と胴体。全身真っ青に塗られて呆然と佇むゴロリ)。大地の恵みってほんとありがたいなぁ。