ブラッド・ダイヤモンド ★★★★

ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版)
 永遠の輝きを放つダイヤモンドは、採掘権を巡って争うアフリカの人達の血で血塗れですよ、というお話。ダイヤの婚約指輪なんかをはめてる人がこの映画を見たら、以後薬指を見るたびに、笑いながら銃を乱射する少年兵の姿が目に浮かんできて、実に心苦しい思いをするだろう。給料3ヶ月分の大枚はたいてその指輪を買った旦那も、「ダイヤの流通量は、値崩れを恐れる企業によってコントロールされている」なんてシーンを見たら、ギギィと唸り声をあげ、次の瞬間手斧をひっさげてジュワイヨクチュール・マキに殴りこむかもしれない。こんなクっソみたいな石っころを冗談みたいな値段で売りつけやがって。許さんぞ! 詐欺師ども!


 まぁダイヤモンドなら自分にはあまり関係のないことだし、「ダイヤなんて買って喜んでる奴は無神経〜。超馬鹿〜」みたいな態度でいることもできるけど、どうやらチョコレートも割とアフリカの子供達の労働力を搾取してるらしいんですわ。



http://www.choco-revo.net/know.php



 先進国の人間が阿呆みたいにチョコレートを食べ漁り、早起きして大好きな先輩にあげるバレンタインのチョコなんてもんを作るばっかりに、途上国のチョコなんて食べた事もない子供達が、朝から晩までカカオ農場でこき使われることになる。それでもあんたら、バレンタインデーなんてやるんですか! 義理チョコだの本命チョコだのどうでもいいが、そのチョコレートはアフリカの子供達の血と汗でできてるんだぞ! いやぁ、ようやくバレンタインデーにとどめを刺せるだけの説得力をもった理由が見つかったな。この映画のディカプリオもそうだったけど、やはり人間、良心には逆らえない。人間が人間である以上、善なることをしたいという欲望は、悪に染まりたいという欲望よりも強いものだと自分は思う。悪も気持ちいいが、本当に気持ちいいのは善だ。善には後ろめたさも迷いもない、誉めてくれる人間だって悪よりずっと多い。善最高!もっと善を! 善好きの方々は早くバレンタインデーを排斥しないといけないよ!(ジャイアントカプリコを頬張りながら)