バトルライン

バトルライン(2007日本語版)


 最近テーブルゲームの集まりに参加し始めたのだけれど、これがまぁほんとに面白くてよくできたゲームばかりで驚く。その中でも特に「こりゃあ面白い!」と思っているのが、このバトルライン。対面した相手と自分の中心に並べられた9本のフラッグの前に、1〜10までの数字が書かれた6色のカードを順番に置いていき、そのカードの並べ方(777みたいな同じ数字とか、789みたいな数字順とか)に応じた「陣形」の強さでフラッグを取り合うというゲーム。


 シンプルながら対戦相手が新しいカードを置くたびに、「早めに陣形を確定させるような手を打つと、相手に読まれるな…」とか、「ここはどうも勝てなそうだから捨て石にするか…」とか、「相手の欲しがっていそうなカードは、手持ちのカードの中でつぶしておくか…」などの新しい選択肢が広がっていくのが、非常に奥が深くてエキサイティング。これに加えて白眉なのが「オールマイティー」とか、「敵カード引き抜き」などの強力な効果を持った「戦術カード」の存在で、このカードによって敵の読みを粉砕して状況をガラリ一変させるのが非常に面白い。


 ヒキの強さも大事だけれど、麻雀と同じで一手一手に論理力が求められるし、たとえ有利な戦況でも「いつ敵が戦術カードを使ってくるか…」という緊張感をもてるのが良い。覚えることも少ないしルールも死ぬほど簡単なのに、驚くべきゲーム性を実現しているのに驚かされる。しばらくはテーブルゲームの世界にどっぷり浸かりそう。