16歳の合衆国 ★★

16歳の合衆国


 現代的な「理由なき少年犯罪」。何となく全てが物哀しくやり切れない気持ちになった少年が、恋人の知的障害者の弟を刺し殺し、逮捕された後で「理由なんかないんだ…」と虚ろな目で嘯く話。まぁ実際には「障害者は生きてるだけで可哀想」というとてつもなく身勝手で傲慢な理由があって、映画の中では何となく「人一倍優しいからやっちゃったんだよね」みたいな空気になってるが、おいおい! 障害者を身勝手な憐みでぶち殺す人間に共感するなよ! と思った。主演のライアン・ゴスリングの顔があまりにも呆けているので、最初はこっちが障害者の役なのかと思ったよ。