反社会学講座

反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
 「近頃の子供はキレやすい」、「フリーター・ニートが国を滅ぼす」、「本を読まない人間はダメ」等の一見正しいことを言っているように見える主張に、データを示しながら「そりゃあんたの思い込みじゃないの?」と反論していってくれる何とも溜飲の下がる本。「ペットボトルのリサイクルとか、何か楽しい気分になるし、いんじゃね?」と何故か環境問題に関してだけは寛大だけれど、「何でもかんでも環境に優しそうなのがいい」という主張にも多分に欺瞞が含まれていると思うので(実際リサイクルはコストが嵩むだけで無駄らしいし)、この辺にもバシバシ突っ込んでいただきたい。この著者は「つっこみ力」も結構面白かった。